目次→事例集→車で活用する電子/電気回路→バックアップ警報装置→バックアップ警報装置の作り方
バックアップ警報装置の調整
回路が組上がりましたら、配線の誤りがないこと、電源電圧の確認など、基本的な確認を行います。
その後、以下のポイントを調節します。
電源を入れる前にVR3の音量調節はドライバで左一杯に回しておき音量をしぼっておきます。
音量の調整
VR3をドライバなどで回して音量を調節します。
試験の時は小さめの音で以下の調節をします。
調節が終了して、実際に車に付けた場合には車の周りで聞いてみて適切な音になるように調節します。
発振周波数の調整
VR1をドライバなどで回して音の高さを調節します。
音の高さは好みですが、少し低めの方が良いと思います。
高い音(1KHz位)だと人間の耳は音が出ている場所が分かりにくくなります。
時々、ピーッ、ピーッと甲高い音の警報音がありますが、どこから音が出ているのか分からず、キョロキョロすることがあります。
今回の警報装置は音を出している場所(バックする車)がすぐに分からなくてはいけないので、少し低めの音のした方が良いと思います。
音の切り替え周期の調整
ピー・ポー、ピー・ポーと高い音と低い音が交互に出ますが、この繰り返しの周期の調整です。
基本的には調節する必要はないと思います。
調整する場合にはC3とC4の値を変えます。値を小さくすると切り替わり周期が速くなり、大きくすると遅くなります。
C3とC4の値が同じ値だと切り替わりの周期は同じ周期で切り替わります。この値を違えると高低の切り替わりの周期が変わります。高い音が長くて、低い音が短いとかのようになります。どちらの値を小さくするかで、逆にもなります。
C3、C4の値をあまり小さくすると、切り替わりが止まってしまうこともあります。
音質の調整
SN7473から出てくる信号は矩形波()です。矩形波は比較的高い周波数成分を含んでいます。この音をスピーカで聞くとビー・ボーと耳障りな音に聞こえます。
警報音なのでそれでも良いのですが、多少丸みのある音の方が良いと思いましたので、音質調整の回路を付けました。
VR2を回して好みの音質にします。